【26-27】オールマウンテンスキー板おすすめ11選!1本で山を遊ぶ板をブランド比較

  • オールマウンテンにおすすめのスキー板はどれを選べばいい?
  • センター幅やメタルの有無で乗り味がどう変わるのかわからない
  • 26-27シーズンのオールマウンテン向けモデルをブランド別に比べたい

オールマウンテンとは、圧雪されたゲレンデからコブ、非圧雪(圧雪車で整えていない雪面)の斜面、春のザラメ雪まで、スキー場のいろいろな場所を1本のスキー板で滑るスタイルです。圧雪向けのオールラウンドと深雪向けのパウダーモデルの中間にあたり、雪の状態が日ごとに変わる日本のスキー場でも1日を通して滑りを楽しめます。

オールマウンテンに合わない細身のスキー板を選ぶと、ゲレンデ脇の新雪でトップが潜り、荒れた雪ではスキー板がばたついて思うように曲がれません。オールマウンテンのスキルを100%引き出し上達を早めるためには、センター幅やメタルの有無を理解し、滑る場所に合うスキー板を選ぶことが重要です。

この記事では、オールマウンテン向けスキー板の選び方と、ブランド別のおすすめモデルを紹介します。26-27シーズンに新しいスキー板を探しているスキーヤーは、ぜひ参考にしてください。

タップできる目次

オールマウンテンにおすすめのスキー板の特徴

オールマウンテンにおすすめのスキー板とは、圧雪されたゲレンデだけでなく、コブや非圧雪の斜面、ゲレンデ脇の新雪、春のザラメ雪までを1本でこなすためのスキー板です。圧雪中心のオールラウンド(センター幅70〜80mm前後)と、深雪向けのパウダー/フリーライド(100mm超)の間に位置します。

日本のスキー場は、朝の新雪が昼には荒れた雪に変わり、日陰の斜面は硬く締まるなど、1日のうちに雪の状態が大きく変わります。圧雪向けの細いスキー板は新雪でトップが潜りやすく、パウダー向けの太いスキー板は圧雪での切り返しが重くなるため、両方の場面に対応できるオールマウンテンのモデルが便利です。

ただし、何でもこなせるオールマウンテンのスキー板でも、センター幅や形、メタルの有無によって得意な場面は変わります。滑る場所の比率や脚力に合わないモデルを選ぶと、圧雪で重く感じたり新雪で浮かずに疲れたりするため、選び方の観点を押さえてから比べることが大切です。

オールマウンテンのスキー板を選ぶときに見ておきたい5つの観点は、以下のとおりです。

  • センター幅は85〜100mm前後がおすすめ
  • トップにロッカーが入った形がおすすめ
  • メタル入りかノンメタルかを脚力とスピードで選ぶ
  • 長さは身長マイナス10cm〜身長前後を目安に選ぶ
  • ターン半径(R)は15m前後を基準に選ぶ

センター幅は85〜100mm前後がおすすめ

センター幅とは、スキー板の足元にあたるいちばん細い部分の幅のことです。センター幅が広いほど柔らかい雪で沈みにくく、細いほど圧雪での切り返しが速くなるため、ゲレンデと新雪の両方を滑るオールマウンテンでは、どちらにも偏りすぎない幅を選ぶことがポイントになります。

ゲレンデとパウダーの両方を滑るなら、85〜100mm前後がオールマウンテン向けスキー板のひとつの目安です。圧雪が中心なら85〜90mm前後、新雪や非圧雪の斜面も多く滑るなら95〜100mm前後と考えると絞り込みやすく、100mmを超えるとパウダー寄りの性格が強まります。

迷ったときは、普段の滑走で圧雪と新雪のどちらが多いかを思い出してセンター幅を決めると、圧雪での切れと新雪での浮きのバランスが自分の滑りにかみ合います。切り返しの速さを優先したい人は細め、新雪で楽に浮きたい人は太めと、優先したい場面を1つ決めておくことが絞り込みの近道です。

トップにロッカーが入った形がおすすめ

ロッカーとは、スキー板のトップ(先端)やテール(後端)が早めに反り上がった形のことで、キャンバーは足元が雪面から弓なりに浮いた形を指します。オールマウンテンのスキー板では、トップやテールにロッカーを入れ、足元にキャンバーを残した組み合わせが主流です。

トップのロッカーがあると、新雪や荒れた雪でトップが潜りにくくなり、軽い力でターンのきっかけを作れます。足元のキャンバーは圧雪でエッジを雪面に押しつけ、硬いバーンでも横ずれを抑えます。

ロッカーの呼び名はメーカーごとに異なり、「All-Terrain Rocker」「All Mountain Rocker」「TOP ROCKER」などさまざまです。名称だけで判断せず、製品ページの形状図で反り上がりの位置と足元のキャンバーの長さを見比べると、オールマウンテン向けスキー板の性格をつかみやすくなります。

メタル入りかノンメタルかを脚力とスピードで選ぶ

チタナールとは、スキー板の補強に使われるアルミ合金の薄い板のことで、メタルとも呼ばれる素材です。チタナールが入ったオールマウンテンのスキー板は、スピードを出したときや荒れた雪で振動が少なく、ターン中もスキー板がぶれにくくなります。

メタルを使わないノンメタルのスキー板は軽くて回しやすく、脚力に自信がない人でも1日を通して扱いやすいのが特長です。中級者や軽さを重視する人はノンメタル、スピードを出す中上級者や体重のある人はメタル入りと選び分けると、オールマウンテンでの滑りが脚力と合います。

長さは身長マイナス10cm〜身長前後を目安に選ぶ

スキー板の長さは身長マイナス5〜10cmが一般的な目安で、上級者は身長前後か身長より長めを選ぶことが多いです。オールマウンテンのスキー板はトップのロッカーで実際に雪に接する長さが短くなるため、短すぎないサイズを選ぶと高速での安定を保てます。

コブやツリーラン(林の間を滑ること)で小回りしたい人は短め、広い斜面でスピードを出したい人や体重のある人は長めに調整すると、狙った滑りに合わせられます。オールマウンテン向けモデルは長さの展開がモデルごとに違うため、自分に合うサイズがあるかも合わせて確認しておくと安心です。

ターン半径(R)は15m前後を基準に選ぶ

ターン半径(R)とは、スキー板のサイドカット(側面のくびれ)が描く円の半径のことです。数値が小さいほど小回り、大きいほど大回りとスピードでの安定が得意になり、オールマウンテンのスキー板では15m前後を基準に考えると選びやすくなります。

コブやツリーで細かく回したい人は15mより小さめ、広い斜面を高速で滑りたい人は大きめのRが向いています。同じモデルでも長いサイズほどRが大きくなるため、スペック表は自分が選ぶ長さの数値で見比べることが欠かせません。

オールマウンテンにおすすめのスキー板11選

ここではオールマウンテンにおすすめのスキー板を、ブランド別に紹介します。各モデルの特徴や搭載技術、おすすめのスキーヤー像を解説するので、26-27シーズンのオールマウンテン向けスキー板選びに役立ててください。

26-27シーズンにチェックしたいオールマウンテン向けスキー板は、以下のモデルです。

  • 【ROSSIGNOL】ARCADE 88
  • 【K2】MINDBENDER 90
  • 【K2】MINDBENDER 96
  • 【ATOMIC】MAVERICK 88 CTI
  • 【Blizzard】ANOMALY 88
  • 【ELAN】WINGMAN 86 TI
  • 【NORDICA】ENFORCER 94
  • 【OGASAKA】E-TURN ET-9.8
  • 【FISCHER】RANGER 96
  • 【HEAD】DISCOVERY 86 PRO
  • 【SALOMON】STANCE PRO 86

【ROSSIGNOL】ARCADE 88

【ROSSIGNOL】ARCADE 88の製品画像

項目 内容
ブランド ROSSIGNOL
モデル名 ARCADE 88
長さ 154/162/170/178/186cm
サイドカーブ半径(R) 12〜16m
センター幅 88mm
構造 ポプラウッドコア+チタナール

「ARCADE 88」は、フランスのROSSIGNOLが「オールマウンテン、再誕。」を掲げて展開するARCADEシリーズのうち、センター幅88mmで中心に位置するスキー板です。整地からコブ、ザラメ雪、軽いパウダーまでをこなすことを狙ったモデルで、26-27シーズンも継続して販売されています。

ROSSIGNOLは「ARCADE 88」のトップに「AIR TIP」と「TIP & TAIL ROCKER」を採用し、先端を軽くして新雪で潜りにくくしています。「EXTENDED SIDECUT」がターンの入りから抜けまでをなめらかにつなぎ、ポプラの「WOOD CORE」に重ねた「TITANAL LAYER」と振動を減らす「VAS」が、荒れた雪でのばたつきを抑える構造です。

オールラウンドのスキー板から初めてオールマウンテンに乗り換える中級者や、いろいろな雪質を試してみたいスキーヤーにおすすめのモデルです。ARCADE 88のRは12〜16mと小さめのため、高速の大回りより中速のターンを多用する人に合います。販売はスキー板単体のOPENとビンディング付きのKONECTの2種類です。

【K2】MINDBENDER 90

【K2】MINDBENDER 90の製品画像

項目 内容
ブランド K2
モデル名 MINDBENDER 90
長さ 160/166/172/178cm
サイドカーブ半径(R) 15.3m(178cm)
センター幅 90mm
構造 アスペンコア(メタルなし)

「MINDBENDER 90」は、アメリカのK2が26-27シーズンに一新したオールマウンテン/フリーライドのシリーズMINDBENDERのうち、メタルを入れないセンター幅90mmのスキー板です。K2の公式は「メタルの重さを必要としないスキーヤーのため」のモデルと位置づけており、軽さを優先した設計になっています。

「MINDBENDER 90」のコアには、軽さと反発を両立する「Aspen Microblock」が使われ、「Spectral Braid」がスキー板のねじれを抑えています。K2の「All-Terrain Rocker」はなだらかに反り上がるトップと足元のキャンバーを組み合わせた形状で、圧雪でも新雪でも軽い力でターンに入れるのが特長です。

K2の公式は対象レベルをBeginner/Intermediate(初級〜中級)としており、ターンを覚えてゲレンデ脇の新雪にも入ってみたい人の初めてのオールマウンテン向けスキー板としておすすめです。MINDBENDER 90はメタルが無いぶん高速の荒れた斜面では安定感が控えめなので、スピードを出したい上級者には同じK2の「MINDBENDER 96」が候補になります。

【K2】MINDBENDER 96

【K2】MINDBENDER 96の製品画像

項目 内容
ブランド K2
モデル名 MINDBENDER 96
長さ 168/173/178/183cm
サイドカーブ半径(R) 20.0m(183cm)
センター幅 96mm
構造 アスペンコア+チタナール

「MINDBENDER 96」は、K2が「1本ですべてをこなしたいスキーヤーのスイートスポット」と表現する、センター幅96mmのオールマウンテン/フリーライド向けスキー板です。同じMINDBENDERシリーズでもメタルを使わない90とは異なり、チタナールを組み込んで高速域の安定感を高めています。

「MINDBENDER 96」の高速での安定を支えるのは、スキー板をねじれにくくする「Titanal I-Beam」です。K2独自の「Dark Matter Technology」と「Enhanced Stability Points」が振動を減らし、「Aspen Paulownia」のコアで重さを抑え、「All-Terrain Rocker」が圧雪でもツリーの中でも扱いやすい形をつくります。

公式の対象レベルはIntermediate〜Expert(中級〜エキスパート)で、圧雪をしっかり切りながら新雪やツリーにも入りたい中上級者に、オールマウンテンのスキー板としておすすめできます。一方でMINDBENDER 96の長さは168〜183cmの4サイズのため、小柄なスキーヤーは合う長さを見つけにくい点が弱みです。

【ATOMIC】MAVERICK 88 CTI

【ATOMIC】MAVERICK 88 CTIの製品画像

項目 内容
ブランド ATOMIC
モデル名 MAVERICK 88 CTI
長さ 159/165/172/179/186cm
サイドカーブ半径(R) −
センター幅 88mm
構造 カーボン+チタナール+ウッドコア

「MAVERICK 88 CTI」は、オーストリアのATOMICが日本公式ストアで「ALL MOUNTAIN」に分類するMAVERICKシリーズのセンター幅88mmモデルです。ATOMICは「スキル向上を目指すスキーヤーのためのオールマウンテンスキー」と紹介しており、技術を磨きながらゲレンデ全体を滑りたい人に向けたスキー板として作られています。

ATOMICは「MAVERICK 88 CTI」に、カーボンとチタナールを組み合わせた「CTI Powered」を採用し、軽快な操作性と高速での安定を両立しています。トップを立体的に成形した「HRZN 3D Maverick」が新雪で先端を浮かせ、「All Mountain Rocker 15/75/10」が足元のキャンバーを長く残し、圧雪での接雪を保つ設計です。

日本公式ストアでの対象はAdvanced/Expert(上級〜エキスパート)で、圧雪中心に滑りつつ新雪や荒れた雪の日も楽しみたい中上級者には、オールマウンテンのスキー板としておすすめの選択肢になります。MAVERICK 88 CTIは対象が上級寄りのため、ターンを覚えたばかりの人より、ある程度スピードを出して滑れる人のほうが扱いやすいモデルです。

【Blizzard】ANOMALY 88

【Blizzard】ANOMALY 88の製品画像

項目 内容
ブランド Blizzard
モデル名 ANOMALY 88
長さ 164/170/176/182/188cm
サイドカーブ半径(R) 14〜19m
センター幅 88mm
構造 ウッドコア+チタナール2枚

「ANOMALY 88」は、オーストリアのBlizzardが「No Ordinary Ski」を掲げて展開するANOMALYシリーズのうち、圧雪と非圧雪のバランスを取ったセンター幅88mmのスキー板です。ANOMALYは84/88/94がオールマウンテン、102がフリーライドに分類され、ANOMALY 88はオールマウンテンの中で真ん中の幅にあたります。

「ANOMALY 88」の中心には、2種類の木で中央を硬く、トップとテールを柔らかくした「TRUEBLEND ALL MOUNTAIN WOODCORE」が入っています。4つに分けたチタナールの「FLUXFORM ALL MOUNTAIN」が高速での安定と操りやすさを両立し、「ALL CONDITIONS ROCKER PROFILE」は足元6mmのキャンバーで圧雪のグリップを確保する形状です。

公式の紹介では、ANOMALY 88は圧雪を飛ばす滑りやコブ、新雪の無い日にも楽しめるモデルとされています。新雪の日を待たずにゲレンデ全体を1日中滑り回りたいスキーヤーには、おすすめのオールマウンテン向けスキー板です。チタナールが入るぶん、軽さを最優先する人より脚力のある人のほうが性能を引き出しやすくなります。

【ELAN】WINGMAN 86 TI

【ELAN】WINGMAN 86 TIの製品画像

項目 内容
ブランド ELAN
モデル名 WINGMAN 86 TI
長さ 152/160/168/174/182cm
サイドカーブ半径(R) 13〜17m
センター幅 86mm
構造 ウッドコア+チタン

「WINGMAN 86 TI」は、スロベニアのELANが国内カタログで「ALL MOUNTAIN」に分類するWINGMANシリーズのセンター幅86mmモデルです。ELANはWINGMANを、リゾートで出会うあらゆるコンディションで朝から最後の滑走まで性能が続き、「カービングスキーの正確性とフリーライドスキーの適応性」を兼ね備えたスキー板と説明しています。

ELANが「WINGMAN 86 TI」に採用した「Amphibio Profile」は内側と外側のエッジで形を変え、内側のエッジでグリップし、外側のエッジで軽くターンに入れます。エッジを補強する「PowerLine Technology」と「Mono Ti」がグリップとパワーを高め、「SST (Slanted Sidewall Technology)」が軽さと力の伝わりやすさを両立する構造です。

カービング好きで圧雪を中心に滑りつつ、ゲレンデ脇の新雪やコブも楽しみたいなら、WINGMAN 86 TIはおすすめできるオールマウンテン向けスキー板です。スキー板単体のFLATとビンディング付きのSHIFT Xから選べ、左右で形が異なるため、履くときは左右の印を確かめる必要があります。

【NORDICA】ENFORCER 94

項目 内容
ブランド NORDICA
モデル名 ENFORCER 94
長さ 167/173/179/185cm
サイドカーブ半径(R) 16.5〜18m
センター幅 94mm
構造 ウッドコア+メタル(2 Ti Pulse Core)

「ENFORCER 94」は、イタリアのNORDICAが「トレイルで多くの時間を過ごすスキーヤーに人気のオールマウンテンスキー」と紹介するENFORCERシリーズのセンター幅94mmモデルです。26-27シーズンのENFORCERは89/94/99/104の幅で展開され、ENFORCER 94は細いほうから2番目の幅にあたるスキー板です。

NORDICAは「ENFORCER 94」に、2枚のメタルを組み込んだ「Energy 2 Ti Pulse Core」を採用し、高速でもぶれにくい力強いターンを生み出しています。トップを軽くした「True Tip」で振り回しやすさを確保し、ターン後半にテールを抜きやすくする「Unlocked Tail Shape」で、コブや荒れた斜面でも次のターンへつなげやすくしています。

スピードを出して圧雪を滑りながら、荒れた斜面や非圧雪にも入りたい上級者におすすめのオールマウンテン向けスキー板です。ENFORCER 94の長さは167〜185cmで短いサイズが無いため、軽さを重視する人や小柄な人は、同じENFORCERシリーズの細いモデルも合わせて検討すると選択肢が広がります。

【OGASAKA】E-TURN ET-9.8

【OGASAKA】E-TURN ET-9.8の製品画像

項目 内容
ブランド OGASAKA
モデル名 E-TURN ET-9.8
長さ 165/172/179/186cm
サイドカーブ半径(R) 14.4〜19.5m
センター幅 98mm
構造 NFウッドコア+特殊F.R.P

「E-TURN ET-9.8」は、長野でスキー板を作る日本のOGASAKAが「日本のパウダーには日本のスキーを」を掲げて開発したオールマウンテンシリーズE-TURNの、センター幅98mmモデルです。アルペンスキーと基礎スキーの知見から生まれたシリーズに属し、E-TURN ET-9.8はMade in Japanで作られるスキー板です。

OGASAKAは「E-TURN ET-9.8」を、超軽量芯材の「NFウッドコア」と「特殊F.R.P」を組み合わせたサンドウィッチ構造で仕上げ、軽さと安定を両立させています。「TOP ROCKER」が新雪でトップを浮かせ、公式は前モデルよりゲレンデでの性能が上がり、オフピステ(圧雪されていない自然の斜面)や春のザラメ雪、悪雪でも回しやすく安定すると説明しています。

OGASAKAの公式が「パウダーやツアースキー、ゲレンデメインのスキーヤーにおすすめ」と書くとおり、基礎スキーで身につけたターンをゲレンデでもパウダーでも楽しみたい人に向くオールマウンテン向けスキー板です。センター幅98mmと太めのぶん圧雪での切り返しはゆったりしますが、日本の雪に合わせて作られた国産のE-TURN ET-9.8を選びたいスキーヤーにもおすすめです。

【FISCHER】RANGER 96

【FISCHER】RANGER 96の製品画像

項目 内容
ブランド FISCHER
モデル名 RANGER 96
長さ 173/180/187cm
サイドカーブ半径(R) 18m(180cm)
センター幅 97mm
構造 ウッドコア+チタン(Shaped Ti 0.5)

「RANGER 96」は、オーストリアのFISCHERが展開するRANGERシリーズのモデルで、公式の分類はフリーライドながら、オンピステ(整備されたコース)を中心に使えるスキー板と説明されています。センター幅は97mm(モデル名は96)で、圧雪を軸に新雪へも足を延ばすオールマウンテンの滑り方にも合います。

足元に形を持たせたチタナール「Shaped Ti 0.5」を配置し、圧雪での安定感を高めたのがFISCHER「RANGER 96」の構造です。「Flex Cut」でねじれ方向のしなやかさを残し、トップの「Freeski Rocker」が操作性を、「Beech Poplar Woodcore」と「Sandwich Sidewall Construction」が雪面をしっかりとらえる乗り味を支えます。

FISCHERの公式は対象を中級〜上級としており、圧雪を中心に滑りながら軽い新雪にも入りたいスキーヤーにおすすめのオールマウンテン向けスキー板です。RANGER 96の長さは173/180/187cmの3サイズに限られ、背の高い人やスピードを出したい人には合わせやすい一方、小柄な人は長さを合わせにくくなります。

【HEAD】DISCOVERY 86 PRO

【HEAD】DISCOVERY 86 PROの製品画像

項目 内容
ブランド HEAD
モデル名 DISCOVERY 86 PRO
長さ 163/170/177/184cm
サイドカーブ半径(R) 15.2m(170cm)
センター幅 86mm
構造 ウッドコア+スーパーフレーム構造

「DISCOVERY 86 PRO」は、オーストリアのHEADが26-27シーズンに新しく立ち上げたオールマウンテンシリーズDISCOVERYのうち、いちばん太いセンター幅86mmのスキー板です。HEADは国内カタログでDISCOVERYを、切れのあるターンと頼れる安定感を1本で両立し、どんなフィールドにも対応するシリーズとして紹介しています。

HEADは「DISCOVERY 86 PRO」に、荷重を受けると広がる素材を使った「オーセチック テック」と「スーパーフレーム構造」を組み合わせ、踏むほどスキー板が硬くなる「プログレッシブフレックス」を生み出しています。ゆっくり滑るときはしなやかに、スピードを上げると剛性が増す仕組みで、「グラフィン」「ウッドコア」「オールマウンテン ロッカー」、滑走面の「UHM C ベース」も搭載した構成です。

スキーヤーの滑りに合わせてスキー板の反応が変わるため、これから上達したい中級者からスピードを出す中上級者まで、幅広い層におすすめのオールマウンテンモデルです。DISCOVERY 86 PROはビンディング「PROTECTOR EVO PR 11 GW」とのセットで販売されており、ビンディングを別に選ぶ手間がかかりません。

【SALOMON】STANCE PRO 86

【SALOMON】STANCE PRO 86の製品画像

項目 内容
ブランド SALOMON
モデル名 STANCE PRO 86
長さ 161/169/177cm
サイドカーブ半径(R) 14〜17m
センター幅 86mm
構造 ポプラウッドコア+チタン

「STANCE PRO 86」は、フランスのSALOMONが国内カタログで「ALL MOUNTAIN FRONT SIDE」に分類するSTANCEシリーズの最上位モデルで、シリーズの中で雪質への対応幅がもっとも広いスキー板です。SALOMONはSTANCEを、ゆるみがちな近年のゲレンデの雪でも潜りにくい「新たな時代の新しいスタンダードスキー」と位置づけています。

「STANCE PRO 86」の足元には、トップとテールへ向かって細くなるSALOMONのチタンシート「パワーフレックス TI」が入り、足元のグリップを高めながらトップとテールをしなやかにしています。「フルポプラウッドコア」が振動を吸収し、「ワイドスチールエッジ」と「サンドイッチサイドウォール」が硬いバーンでも力強いエッジグリップを生む構造です。

公式は「STANCE PRO 86」を中級〜上級スキーヤーに最適としたうえで、比較的小さめのターン半径で回転性能が高く、楽に滑りたいシニアにもすすめています。整地を中心にツリーまで滑りたい人におすすめのオールマウンテン向けスキー板で、ビンディング「MI12 GW」付きのセット販売です。長さは161/169/177cmの3サイズのため、長身のスキーヤーには選択肢が限られます。

オールマウンテンのスキー板を使うときの注意点

オールマウンテンのスキー板を最大限に生かすために、知っておきたい注意点を解説します。モデル選びと合わせて押さえておくことが、オールマウンテンの楽しさを存分に味わうための近道です。

オールマウンテンのスキー板を安全に楽しむために押さえたい注意点は、以下の3つです。

  • ブレーキ幅がセンター幅に合うビンディングを選ぶ
  • コース外の非圧雪エリアはスキー場のルールを守る
  • 専用モデルより苦手な場面もあることを理解する

ブレーキ幅がセンター幅に合うビンディングを選ぶ

スキー板単体で販売されているオールマウンテンのモデルは、ビンディング(ブーツをスキー板に固定する金具)を別に用意する必要があります。ビンディングに付いているスキーブレーキ(スキー板が外れたときに雪面に刺さって止める爪)は対応する幅が決まっており、スキー板のセンター幅より狭いとブレーキがスキー板の側面に当たって正しく働きません。

ブレーキ幅は、スキー板のセンター幅と同じか少し広いものを選ぶのが基本です。オールマウンテンのスキー板はオールラウンドのモデルよりセンター幅が広いため、手持ちのビンディングを流用するときは、ブレーキ幅が足りているかを先に確かめておくと失敗しません。

取り付け位置の調整や解放値(転倒時にビンディングが外れる強さ)の設定は、体重やレベルに合わせて行う必要があるため、スキー専門店に依頼するのが確実です。HEADやSALOMONのようにビンディング付きで販売されるモデルも、購入時に専門店で調整してから使い始めることが大切です。

コース外の非圧雪エリアはスキー場のルールを守る

オールマウンテンのスキー板は非圧雪や新雪にも入れる性能を持っていますが、立入禁止のエリアやコース外へ出ることはスキー場のルール違反にあたり、大きな危険も伴います。新雪を楽しむときは、スキー場が開放している非圧雪エリアやツリーランのエリアを選ぶことが前提です。

新雪の日は視界が悪くなりやすく、周りのスキーヤーとの距離もつかみにくくなります。開放エリアの中でも間隔を空けて滑ることを心がけると、オールマウンテン向けスキー板で新雪を気持ちよく楽しめます。

専用モデルより苦手な場面もあることを理解する

オールマウンテンのスキー板はゲレンデのいろいろな場所をこなせる反面、硬いバーンでの検定やポール(旗門を回るレース)では、エッジの切り替えの速さで基礎スキーやレース向けの細いスキー板に及びません。膝より深い新雪では、センター幅100mmを超えるパウダー向けの太いスキー板のほうが浮力に余裕があります。

滑る場面がはっきり決まっている人は、オールマウンテンにこだわらず専用モデルも検討すると満足度が高まります。深雪を中心に滑るならパウダー向けスキー板、ゲレンデ中心で滑り始めたばかりなら初心者向けスキー板を紹介した記事も合わせて参考にしてください。

まとめ:オールマウンテンスキーで山全体を自由に滑ろう

この記事では、オールマウンテンにおすすめのスキー板と選び方を、26-27シーズンのモデルを中心に解説しました。オールマウンテンのスキー板は、圧雪からコブ、新雪、春のザラメ雪まで1本で楽しめるのが魅力です。

オールマウンテン向けスキー板を選ぶ際は、センター幅とトップのロッカー、メタルの有無、長さ、ターン半径を、滑る場所の比率と脚力に合わせて決めると失敗しません。圧雪中心なら85〜90mm前後の細め・軽めのモデル、新雪や荒れた雪も多いなら95mm前後以上の太め・メタル入りのモデルから選ぶと絞り込みやすくなります。

スキー板を変えるだけで滑れる場所が広がり、1日の楽しみ方も大きく変わります。自分に合うオールマウンテンのスキー板を手に入れて、ゲレンデ全体を自由に滑る楽しさを味わってください。

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この記事を書いた人

学生のころに家族と行ったスキー旅行をきっかけに、毎シーズン雪山へ通うようになりました。以来、複数ブランドの板を実際に購入して滑り比べ、長さや構造の違いが滑り味にどう効くのかを記録しています。何を基準に選べばいいか迷う方に向けて『スキーセレクト』を運営しています。

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